『 溶ける 』本場結城紬 広巾百亀甲細工 紺藍
亀甲模様を敷きつめた、総柄の結城紬。
六角形が描く無駄のない配列の美しさとともに、まるで
亀甲模様が地に溶け込んでいくような美しさを感じられるのが
この作品の特長です。
少しずつ距離を置いて見ていくと、はっきりとした亀甲模様が
徐々に細かい点の連なりに変化し、さらに離れていくと
色が溶け合って無地のようにも見えます。
距離感によって柄の変化を楽しめる奥深さが
大きな魅力となっています。
目の錯覚によって生まれるこれらの特長は、
地色と絣の色が近いことによってもたらされており、
今回のように地が濃紺、絣が紺碧色という配色は
“紺藍(こんあい)”と産地では呼ばれています。
ジャパンブルーとも表現されるほど、日本人に馴染みぶかい青の色。
深みのある色合いは高級感のある色艶を放ち、着る人の品位を高めます。
クラシックな装いにおすすめしたい一品です。
本場結城紬100亀尺巾 耳内1尺3分(39cm)
4901989428785