奥順の一品

『 溶ける 』本場結城紬 広巾百亀甲細工 紺藍

 

IMG_5049-1(横長)

 

亀甲模様を敷きつめた、総柄の結城紬。

 

六角形が描く無駄のない配列の美しさとともに、まるで

亀甲模様が地に溶け込んでいくような美しさを感じられるのが

この作品の特長です。

 

少しずつ距離を置いて見ていくと、はっきりとした亀甲模様が

徐々に細かい点の連なりに変化し、さらに離れていくと

色が溶け合って無地のようにも見えます。

 

距離感によって柄の変化を楽しめる奥深さが

大きな魅力となっています。

 

 

IMG_5009-1

 

目の錯覚によって生まれるこれらの特長は、

地色と絣の色が近いことによってもたらされており、

今回のように地が濃紺、絣が紺碧色という配色は

“紺藍(こんあい)”と産地では呼ばれています。

 

ジャパンブルーとも表現されるほど、日本人に馴染みぶかい青の色。

深みのある色合いは高級感のある色艶を放ち、着る人の品位を高めます。

 

クラシックな装いにおすすめしたい一品です。

 

 

 

 

IMG_5006-2(小 暗い)

本場結城紬100亀尺巾 耳内13分(39cm)

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